ワンちゃんの事故やケガを防ぐために

ワンちゃんを室内で飼っている場合、フローリングの床で滑って怪我をしたり、股関節を傷めたりすることが多いようです。その場合ワンちゃん用のフローリングマットやカーペットを敷いてあげればワンちゃんの怪我の事故を防げますが、ただカーペットなら何でも良いというわけではありません。カーペット、コルク、クッションフロアなど様々なタイプがあり、滑り止めはもちろんのこと防水、防音、防ダニの機能的なマットも種類豊富です。ワンちゃんも家族みんなが快適に生活できることが一番の優先順位ですね。

ワンちゃんと家族の双方に快適なものを

ワンちゃんのためにフローリングマットを敷くことは、フローリングの保護よりもワンちゃんが滑って怪我をしないようにするためです。絨毯やコルク素材のもの又はクッション性高いフロアのものが望ましいと思いがちですがワンちゃんが走って滑りにくいものやワンちゃんの足腰に負担がかからないものを選ぶことがとても大切です。

カーペット

マット表面が絨毯上になっているカーペットは、ワンちゃんが走ってもすべりにくく、クッション性、防音性、保湿性に優れたものがおすすめの素材です。絨毯のループにワンちゃんの爪や足が引っかからないように、ループの短いものやループをカットされた絨毯、毛の短いカットパイルを選ぶとより安心です。耐久性、防汚性の面から同じパイル素材でもウールやアクリルよりナイロン、ポリエステルなどの素材がおすすめです。汚れやダニの心配がある場合は撥水加工されたものや防ダニ加工されているものを選ぶと良いでしょう。毛の長いワンちゃんには、ダニやノミなどの心配など、ワンちゃんの身体に付く虫もいるので注意しましょう。

コルク素材

コルク素材は滑りにくく、摩擦が強い為しっかりとした歩行を得られることができます。コルクマットの多くはジョイント式になっているので汚れた部分だけを洗って使用したり交換することも可能です。ワンちゃんがいたずらしてかじってしまっても傷んだ部分だけを取り換えるだけで良いので、経済的な面もうれしいですね。環境にやさしい天然コルクや自然素材に近いものがあります。ワンちゃんのために身体に優しい素材を選択する必要があります。

クッションフロア

クッションフロアは、ワンちゃんにとってはおすすめです。クッションフロアとは、厚さ1㎝~数センチ程度の塩化ビニール素材でつくられるシート状の床素材です。表面は、木目調やテラコッタ調など様々ですが、絨毯やコルクに比べると多少滑りやすいかもしれません。クッション性がありビニールのため水をはじくものも多いことからワンちゃん用フローリングマットとして人気があります。

丸洗いできると便利

ワンちゃんを室内で飼っている場合、洗えないタイプのマットを敷くと後々後悔しますしわんちゃんの臭いが絨毯につくとお部屋のくさいにおいの基になります。トイレの躾ができている場合でも子犬や成犬でも遊びに夢中になってついつい粗相をしてしまうこともあります。また、犬は胃が弱く食べ物が合わない場合吐き戻ししやすい動物なのでワンちゃんの特徴を考慮しながら、フローリングマットの上で嘔吐すると、すぐに洗えるタイプのマットを洗濯しておくといつまでも清潔に保つことができます。防水レベルの強力な撥水加工しているフローリングマットを選択すると濡れたタオルなどで拭き取るだけで清潔になります。機能性に優れたマットを選択するといいですね。裏面滑り止め加工は必須。部屋全体に敷き込みタイプのフローリングマットを敷く場合は滑り止めがあると安心ですね。滑り止めがないと、ワンちゃんにとってとても危険です。ワンちゃんを飼っている人で一番人気なのは置くだけでピタッと吸着できるようになっているマットです。

フローリングによる悪影響

ワンちゃんが喜んで走りまわろうとしても、フローリングの床ではツルツル滑ってしまい、地面に爪を食い込ませて傷をつけてしまったり、滑って転んで物にぶつかって怪我したり、、、骨折や脱臼はワンちゃんに多いトラブルです。

膝蓋骨脱臼

滑ったり転んだりして、ひざのお皿がずれる病気。ジャンプして着地したときなど様々な原因により足に負担がかかり怪我をしてしまいます。膝蓋骨は膝関節を伸ばした時に脱臼します。小型犬に多い病気です。そのため足に負担のかからない床を選択する必要があります。

股関節形成不全

股関節の発育または成長期の偏った栄養や運動などが関与し異常がみられる疾患です。大型犬に多い病気です。発育時の食べ物や毎日の生活にワンちゃんの足に負担かからないものにしましょう。

室内犬のワンちゃんと一緒に暮らすためには、床の素材にも気にかけてあげる必要があります。ワンちゃんと家族が快適に暮らすためには、色々な工夫が必要でしょう。また、いつも清潔に保ちやすいようにするためには、手入れのしやすい素材を選択する必要があります。人間とワンちゃんが共存できるように生活しやすい場所をつくりましょう。