新築で和室を一部屋作る時、小上がりの和室にするか、フラットな和室にするか多くの方が迷われますよね。小上がりの畳スペースを作るなら段差はどれくらいが適切なのか?広さは、3帖、4.5帖、6帖とどのくらいが必要なのか?また、小上がりの和室のメリットとデメリット使い勝手などについて伝えたいと思います。参考にしてみて下さい。
小上がりの和室とは、
床面に高さを設けて小上がりになった和室のことです。リビングと隣接され、リビングと一体型として取り入れられるのが主流で空間の中に高低差ができ奥行きが生まれます。段差を有効利用することができお部屋の空間も奥行きができ、空間演出ができます。
小上がりの和室のメリット
小上がりの和室は寝転んでいてもキッチンやリビングの家族と目線が合う
小上がりの和室は、くつろぎながらキッチンやリビングにいる家族と目線が合うためコミュニケーションをとりやすくなります。何気ない会話も、お互いの顔を見ながら会話することができとても快適です。
収納スペースを確保できる
小上がりの和室は段差の部分に収納を造作することができます。適当な幅や高さを確保できれば、収納スペースを増やすことが可能です。小上がりの和室をつくる場合は、収納スペースのことを考えて設置するととても便利な収納スペースを設けることができます。
段差に座ってくつろげる
段差に腰かけ簡易な椅子代わりとして利用することもできます。小上がりの和室の人気の一つです。フラットな和室と比べてテレビが見やすくなり、リビングやキッチンにいる家族と目線の高さが近くなりコミュニケーションを取ることが容易です。収納をつくる代わりに掘りごたつにする場合もあります。小上がりの和室は、アイディアひとつでいろいろと様変わりします。
立体感のある空間に
小上がりの和室をつくることにより室内空間のメリハリが生まれ、立体的でおしゃれな空間になります。談話を設けることによって立体的な空間になりメリハリができます。スキップフロア的に広く見せるための小上がりを造作する場合もあります。開放感が生まれることもあります。遊び心がかんじられるおしゃれな住まいにするためにも小上がりの和室スペースを作る人もいます。
リビングの埃が和室に上がりにくい
リビングとフラットな和室は、隣接するリビングからのホコリやゴミが入りやすく畳の上に付着しやすい。汚れが畳の上に上がり汚れる恐れがあります。小上がりの和室では、リビングのゴミの侵入を段差で防いでくれます。
小さな子供のおむつ交換場所などに便利
小さな子供のおむつ替えには、小上がりの和室で座布団を一枚しき、おむつ交換をすることができます。また、お昼寝スペースとしても重宝します。小上がりの和室の段差を利用し、つかまり立ちの練習をする場所としても重宝します。しかし、段差があるため目を離すことができないので常に監視する必要があります。
布団を敷いてベッドのように使用できる
寝室として利用したいばあい、小上がりの和室はおすすめです。段差を利用して、ベッドのように楽に起きることができます。高齢になり足腰が弱ってくるとフラットな和室に布団を敷いたほうが起き上がることが困難になってきます。ベッドを置くと部屋が狭くなります。小上がりの和室なら布団を畳んで収納に入れるとベッドよりも空間を広く利用できます。
小上がりの和室のデメリット
バリアフリーにはならない
家全体を段差のないバリアフリーにしたいという場合、小上がりの和室をつくるとバリアフリーにはまずなりません。掃除ロボットの掃除が一度では済まないため、不便な場合もあります。段差があるため、続けてリビングっして和室もという掃除の流れはできませんし、掃除ロボットで留守中にきれいすることもできません。
小さな子供さんがいる場合は注意が必要
歩き始めの小さな子供やハイハイができるようになった子供さんがいる場合は常に目を離さないようにする必要があります。歩き始めの場合は、つかまり立ちするのにとてもいい場所になりますが、目を離すことができません。
フラットな時と比べるとスペースが少し狭く感じられる
段差があると同じ広さでも立体的な感覚ができ多少圧迫感を感じることがあります。扉をオープンにするとリビングと一体化し、開放的な空間を作り出すことも可能です。
小上がりの和室の必要性
・小上がりの和室が役立つときは家族の生活様式によって様々
・誰でも疲れた時にすぐに横になって休むことができる
・段差の下に、収納スペースを作ることができる
・来客時の応接スペースとして利用。扉を付けることによって独立した部屋をつくることができる
家を建てる時に和室を設けたのに普段は全く利用していない家庭はすくなくありません。客間として和室を用意している家が多く家では押し入れ以外は普段だれも使わないことが多いです。和室に多くのスペースをとると普段の生活に使わないととてももったいないことです。
小上がりの和室にしておけば、リビングの中の一つのスペースとして利用する機会も増えます。キッチンで料理をする様子を伺えたり、リビングの様子も伺え、和室からも双方を見届けることができます。和室という空間が確立され、段差に座れる上に収納スペースも確保でメリットが多いでしょう。
小上がりの和室は、高齢者にとっては不向きと意見がありますが、段差があることで立ち上がりやすくなるということやキッチンやリビングの様子もわかり、双方の場所から目を引くことができる空間です。
小上がりの和室には様々な活用法があり、使い道に関する疑問が解消されます。リビングや洗面所の高さウォーキングインクローゼットの有効な使い方、和室以外の様々なお部屋のプランニングなど家づくりの疑問にお答えします。疑問をひとつひとつ納得のいく形で解消していくことが家づくりの秘策につながります。