子育てしやすい住宅は間取りから!子育てママ必見の住宅特集!

家族での快適な住まい作り。出産を機に、子供の将来を考えてマイホームを計画するご家族も多いのではないでしょうか。今回は、毎日が忙しくなるママさんのために、少しでも子育てのしやすい住宅についてご紹介します。基本となる間取りからポイントまで、ぜひ参考にしてください。

家族と家のイメージ

子育てに配慮した住宅とは

マイホームは子育てのメイン舞台。計画する際、少しでも子育てをしやすいよう工夫を盛り込んでいきましょう。重要な部分のみ上手に取り入れれば、無駄な費用をかけることもありません。どういった要素があれば子育てに配慮した住宅なのかご紹介します。

玄関周り

毎日必ず通るであろう玄関周り。出発するとき・外から帰ってきたときに少しでもスムーズに移動が出来るよう玄関に続く階段は緩やかに低く設定し、敷地に余裕があればスロープを併設して、幼児でも上り下りをしやすく転落の危険性が低い上、スロープによりベビーカーをスムーズに移動できるようになります。また、家に入った最初の玄関では、たっぷりめに収納場所を設けることも子育てには大変役に立ちます。ベビーカーをそのまま置ける下足のまま立ち入れるスペースや大容量の靴箱、予算に余裕があれば外着を収納できるクロークを設けても良いかもしれません。マキノの家には、土間収納及びシューズクローク(または靴箱)、ハンガーパイプ付きのクロークの3点を標準的に取り入れています。

スイッチやコンセントの高さ

スイッチやコンセントの高さは、通常より低めに設置することで、小さな子どもでも届くようになります。これにより、全てを親御さんが行う必要もなく、利便性が高まります。また逆に安全性の面からあえて子どもが届きにくいスイッチの高さにすることもあります。スイッチやコンセントの位置は、ハウスメーカーなどによって推奨の高さはありますが、決して決まり事ではありませんので、子どもの使い勝手や安心・安全を重視したいのなら任意の高さに変えるのも良いのではないでしょうか。

子ども部屋は見通しを考えて

子ども部屋は新築時は一続きの大きな空間にしておき、兄弟や姉妹の性別や成長に合わせて、取り外しが可能な区切り壁やカーテンを設けたり、将来的にリフォームで区切り壁を増設するという方法もあります。ただ可動する壁やリフォームをするという方法は、金額がかさむため最初から別々の部屋を用意する場合もあります。いずれにしても、先の見通しと予算とを見比べてベストな方法をハウスメーカーと相談しましょう。

2階に用途を特定しないフリースペースを

2階には、寝室や子ども室のような個室だけを配置しがちですが、スペースに余裕がある場合には、用途を特定しないスペースを少しでも取ってあげると、第2のリビングのように子どもたちと寛げたり、子どもが寝入った後、夫婦でリラックスできる時間を楽しむことも出来ます。子供部屋を2階に設置することが多い日本の住宅なら、2階にくつろげる部屋があれば距離も近いので安心安全ですね。働くママなら、室内干しができるように工夫してもいいかもしれません。

危険な箇所を予測する

子どもは大人が思いもしない場所でケガをしたりするもの。特に視野のまだ狭い赤ちゃんにとってはちょっとした段差や壁の凸凹部分にもつまずいたり、ぶつかったりします。段差をなくすのはもちろん、滑りにくい床材にする、家具やカウンターなどの形状や高さを変えるなど、細かい部分にも目を向けてみましょう。建具は指を挟みにくいソフトクローズのドアにすることもできますし、その場所に建具そのものが必要ないかもしれません。必要なければ思い切って、ロールスクリーンやカーテンにしてみるとコストダウンにもつながります。

子育て住宅のおすすめの間取り

カラフルな家のテラス
子育て住宅を考える上で、最も重要なのは間取りです。中でも、子どもとのコミュニケーションがとりやすい間取りにすることが、家族にとって理想の暮らしになるかと思います。親にとっても子どもにとっても、家族と一緒に楽しく過ごせて落ち着ける場所は、リビングやダイニング。将来的に子どものプライバシーを守る子ども部屋ももちろん大切ですが、リビングやダイニングを家族が揃って楽しく過ごすことのできるように設計することで、より子育てにふさわしい住まいが完成します。子どもの動きを見ながら家事ができるキッチンにしたり、視線を意識した間取りを工夫したりすることで、毎日のあいさつやスキンシップ、家事のお手伝いなど、基本的な生活習慣や他人への思いやりを持てるように、子どもたちを育てることができます。

子育て住宅にふさわしい間取りのポイント

家族いっしょの寛げる家のLDK

出来る限りオープンに

一階を吹き抜けにして二階とつなげたり、キッチンをオープンキッチンにすることで、家族全員を見渡すことができ、会話が自然に生まれ、団欒のひと時を送ることが出来ます。子どもに対して、家族への気配りの大切さを教えることも、出来る限りオープンにし、開放的な空間を作ることで可能となります。

リビングを住まいの中心に

玄関から各部屋に移動する場合、リビングを通らないと他の部屋へ移動できない間取りにすると、家族間で自然と会話が生まれ、教育も含めた子育てが出来ます。一見、リビングを絶対通るとなるとわずらわしい印象を受けますが、子どもに自我が芽生える中学生や高校生はどうしても部屋にこもりっぱなしになりがちなため、こういった工夫も有効的で、家族どうしのコミュニケーションには欠かせません。

吹き抜け

子ども部屋を二階に設置する場合、一階と二階を吹き抜けでつなげることもおススメです。それぞれが個室にいても、音が聞こえたり料理のにおいを感じたりすることが出来るため、自然と家族みんながリビングに集まりやすくなりますし、住まいに一体感が生まれます。

リビングに勉強スペースを

子どもは基本的に子ども部屋で勉強をすることが多いと思いますが、個室にこもってしまっては、家事をしながら勉強を教えることができません。そこで、リビングに小さなカウンターなどを設け、そこで勉強するようにすれば、家事をしながらでも教えることが出来ますし、子どもも親の目があるため、勉強に集中しやすくなります。勉強することが楽しくなるようなスペースを設けても面白いかもしれません。

子ども専用スペース

リビングの一角に、子ども部屋とは別の子どもが遊べる専用スペースを設けることもおススメです。家事をしながらでも目を離すことはありませんし、子どもが今な何に夢中になっているかを知ることが出来たりと、成長を間近で感じられるでしょう。プライバシーを重視した個室も大切ですが、家族の団欒を生みだす開放的なスペースや間取りを考えることが大切です。

良好な周辺環境

子育てに適した立地選びのポイント

子育てにぴったりの住宅を考える際、住宅の周辺環境も非常に重要な要素です。交通量が多い道路近くの立地や、犯罪件数が多いなど治安面で不安のあるエリアは、土地が安く購入できるメリットもありますが、子どもことを考えて出来るだけ避けましょう。また、実際に周辺環境がどのようなものか調べる際は、購入を考えている土地付近を実際に歩いてみて、子どもの通学路、最寄り駅までの道などをその目で確認し、防犯上や交通安全上について問題がないか念入りに調べるようにしましょう。

先のことを考えて近隣施設も確認

コンビニやスーパーなど、近隣にあれば助かる施設もありますが、それ以外にも月日に合わせて今後必要となる施設が近隣にあるかも調べておく必要があります。子どもが赤ちゃんのときは、小児科などの病院やクリニックが近くにあると安心ですし、評判のいい託児所や幼稚園、保育園があるかどうかを知っておくのも重要です。公園は乳幼児が遊べる小さな公園だけではなく、子どもが大きくなったときにのびのびと遊ばせることのできる広めの公園も近くにあるといいかもしれません。全ての施設が都合よく近隣にあるケースはそうそうないですが、習い事の教室など、自宅から通いやすい場所にそういった施設があることも子育てには向いているといえます。

行政の支援も

少子高齢化の現代では、子育て世帯を呼び込むため、多くの自治体が、さまざまな子育て支援策を打ち出しています。魅力的な子育て支援策のある地域に住み替えを検討するのも一つの考え方です。手厚い児童手当や安全に配慮した自治体が行う防犯活動など、あらかじめ行政がどういった活動を行っているのか調べておきましょう。

住まい周辺の施設をチェック

周辺に買い物に便利な大型ショッピングモールやスーパーなどの施設があると、生活がとても楽になります。買い物と同時に、家族で外食したり、友人とお茶やランチを楽しんだりできて、普段の生活がとっても楽しくなります。どんな商業施設が近くにあるかによって、その街に住む人の年齢層なども分かってきます。家族のライフスタイルと照らし合わせながら、周辺施設をよく観察してみましょう。

安全性はとても重要

暮らしのこだわりいっぱいの家の玄関
新しい住まいで子育てをするうえでは、安全性はとても重要な要素となります。せっかくのマイホームで子どもを傷つけないためにも、安全面には出来る限りこだわりましょう。

転倒防止

転落を防止するため、さまざまな場所に存在する段差を解消したり、滑りにくい床を取り入れることは非常に効果的です。

転落防止

階段など、転落の危険性がある場所には、子どもでも握りやすい手すりを設けましょう。2階のベランダなどには高めの柵を配置し、転落を防ぐ構造にすることが重要です。

危険個所への進入禁止

子どもは何にでも興味を示し、怖がることなく動き回ります。事故で多い浴室やキッチンへの進入には、目を離していても勝手に入ることが出来ないように工夫しましょう。

防犯対策

ありとあらゆる犯罪から子どもを守るのは、行政や周辺住宅のコミュニティーも大切です。集団登下校がある地域や、行政や警察の見回りがある区域など、事前に調べておきましょう。

火災・災害対策

地震大国である日本では、災害に対する対策をとっておく必要もあります。警報器の設置、避難場所の確保など、可能な範囲で出来ることは行っていきましょう。

見守り

日中はどうしても家事に時間を取られ、子どもから目を離しがちになるもの。料理や洗い物をしながらでも台所から子どもを見渡せる構造にするなど、出来る限り子どもから目が離れない工夫をしていきましょう。

家事の効率性を考えよう

暮らしのこだわりいっぱいの家のキッチン
家事と子育てを両立するうえで、可能な限り効率的に行うには、各部屋との動線が重要になってきます。この動線はシンプルが基本です。無駄な通路があったり変に動線が曲がっていたりすると、同じ場所を何度も行き来してしまったり、あちこちから物を取る、収納するなどの無駄な動作が生じ、とても非効率的です。

作業スペースは繋ぐ

作業スペースは、ひと筆書きの線のように繋げ、単純明快なものにします。例えば、物を取る場合は上下ではなく横移動で取ることが出来るようにしたり、何度も同じ場所に戻ったりしなくても家事が完了するよう直線的に動けるようにします。作業スペースだけでなく、収納スペースやシェルフなどの家具の配置を工夫して、作業スペースと同様に、ひと筆書きのような動線を作りましょう。

動きやすい空間を作る

家具や子育てを行うときの、一連の動作をスムーズに行えるよう、動きやすい空間づくりを意識しましょう。単純なことですが、まずは床に余計なものを置かないようにスッキリとした空間にしましょう。家具やインテリアは必要なもののみ、必要な場所にだけ配置します。そうすることで無駄が省かれ、よりスムーズに作業を行うことが出来ます。荷物などを段ボールのまま部屋の隅に置いている場合は、即座に撤去してしまいましょう。また、そういった部屋には無駄なものを片付けるための十分な収納スペースを設けることで、常日頃から物を片付ける習慣が身に付きます。日用品のような大きさの違うものでも楽にしまえる棚や、何でも入れてしまえる大型の収納スペースがあると良いかもしれません。

家全体を見渡せる空間を作る

家事の傍ら、お子さんや介護が必要な家族の様子をみなければならないという方も多いのではないでしょうか。その場合は、家全体が容易に見渡せ、子どもに危険が及ばない空間を作ることが大切です。仮に壁や家具で子どもが隠れてしまう空間がある場合、目が届かないからと心配をしたり、たびたび様子を見に行くために家事の手を止めたりする時間が生まれ、とても非効率的です。無駄なものは出来る限り取っ払い、開放的で子どもを常に見ることが出来るよう工夫しましょう。

動線も優先順位を持って

効率化を目指し、動線を作るにしても、全ての部屋を繋ぐことは難しいですよね。収納スペースの確保や効率の良さだけを追求してしまうと、他の大切な部分に予算をかけることが出来ず、かえって非効率になったり、収納スペースが足りないなど、思わぬ弊害が生まれてしまいます。まずは、家族の生活スタイルやリズムを分析し、どの動線を優先するべきか考えていきましょう。

動線の優先順位

家族で過ごす毎日の暮らしの中で、優先順位の高いものとは何かを思い浮かべてみましょう。家事の時短をしたいという方もいれば、育児や介護のしやすさが重要という方もいらっしゃいますよね。生活は家族の数だけスタイルがあります。自分達に合わせた動線をしっかり見極め、効率化するところは動線を、こだわる部分にはしっかりこだわって住まいを考えていきましょう。

洗濯を優先した動線

家事の中でも、かなり大変な要素が多い洗濯は、上手に効率的な動線を作ることをお勧めします。洗濯は一言で言っても、「洗う 」「干す」「取り込む」「たたむ・しまう」で構成されているため、子育てをしながらとなると余計に大変な家事なんです。

「洗う」と「干す」の動線

高松市林町の分譲住宅のバルコニー写真
「洗う」場所である洗濯機の設置場所と「干す」場所の動線を考えていきましょう。一般的にはバスルームや洗面台などの水回りと一緒に設置されていますよね。ただ、意外にも干す場所は水回りから遠かったり二階にあったりするもの。これでは移動時間や持っていく負担や転倒の危険性があります。そこで、洗い上がったらすぐに干せるように、洗濯機のある場所近くにバルコニーや物干し場所を設置してみましょう。また、雨の日などに室内干しもできる物干しスペースを近くに配置することも非常に効果的です。更に、洗濯機を配置した場所とキッチンやリビングへ直接移動ができる動線を作ると、小さなお子さんから目を離す時間も短くでき、他の家事を並行して行うのも楽になりますね。次に、「干す」作業スペースは広めに設定することがおススメです。洗濯機周辺のスペースそのものが狭かったり、ハンガーやピンチなどの洗濯小物を収納したり一時的に置いたりする場所がないと、作業効率はぐっと落ちてしまいます。洗濯物を取り出したらその場で干せる作業場を確保することは、快適さや効率を考える上では大切なことのひとつなのです。

「取り込む」と「しまう」の導線

高松市太田下町の分譲地の内観写真フリースペース
ここは各家庭の色が良く出る部分ではないでしょうか。大切なことは、やはり効率的な動線を設けること。洗濯物を干すスペースからすぐに移動できるスペースに衣類の収納クローゼットやアイロン台などを設ければ、それだけで一気に効率化が図れます。また、テレビを見ながらのんびりと洗濯物をたたみたいという方も、二度手間にならないよう収納スペースをリビング近くに設けるなど、好みや生活スタイルに合わせて工夫してみてください。洗濯を少しでも楽に効率よく行うには、4つの要素すべてがコンパクトかつ直線上に動線が作られていることが理想です。全てが難しい場合は、洗うと干す、取り込むとしまうをそれぞれ分けて動線を考えてみましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は子育て住宅を検討するうえでのポイントや注意点をご紹介しました。子どもの成長は早いもので、一日一日がかけがえのない大切な時間ですこの記事を参考、より家族が一体となって過ごすことのできる理想のマイホームを叶えてくださいね。