家を買うタイミングや、選び方など、家は欲しいけれど何から手を付けたらいいのかわからないという人にもわかりやすく、住宅購入と住宅ローンの流れやタイミングについてご紹介します。
家を買うタイミングはいつ?
「家を買う」ことは多くの人にとって人生の中で大きなイベントのひとつです。多くの方が、結婚して「いつかは家を買いたい」という思いから、子どもが生まれて「家族と安心して暮らせる家を買う」という決意に至り、いくつかのモデルハウスやモデルルームを見て契約をし、住宅ローンを組んで、家を買っている傾向があります。この流れの中には、ひとつ、注意しておいたほうがよい点があります。それは、今が買うべき時なのかという点です。海外においては、まず自分のライフプランとして就職、結婚や出産などについて、また結婚後は家族の成長を含めてライフプランを立てる傾向があります。ライフプランを立てる中で、いつ家を買うのがベストタイミングなのかを見出すことができます。ライフプランの中には仕事・収入に関する予測も含まれます。しっかり働いて頭金を蓄えておく、子どもが小さいうちに安心して子育てができる家を作り、子どもが小学生になったら妻も正社員の仕事に復帰して世帯収入を増やして住宅ローンを繰り上げ返済しながら教育費も蓄えていくなど、ライフスタイルやお金の面もしっかりと考えることで、それぞれの家庭に応じたベストな家の買い時を見つけることができます。自分たちだけでは不安を感じるならプロに相談してしっかりライフプランを立て、自分にあった家の買い時を見つけましょう!
家を買う時に押さえておきたい最初の3つのポイント
住宅購入のタイミングに合わせて、最初に考えておきたいポイントが3つあります。1つは、住宅ローンについてです。どこで借りるのか、いくらまで借りることができるのか、返済の年数などについて相談をしておくことをおすすめします。住宅購入に関するおおよその予算として、早めに把握しておきましょう。2つめは、どこにどのような家を買うのかについてです。家を買うと一口に言っても、学校や職場などへの通学通勤距離や実家との距離などを考慮した居住可能エリアの選定、家については戸建てと分譲マンション、新築と中古物件、分譲住宅と注文住宅など様々な選択をしていくことになります。3つめは、ライフプランとライフスタイルの具体化です。子育てを中心とした家作りが注目されていますが、子どもが成長して自立すると家に住む大人の数が変わってきます。自分たちの老後も視野に入れたライフプランを立てるとともに、ガーデニングを楽しみたい、趣味の自転車をメンテナンスする作業室がほしい、BBQができるテラスで友人家族と交流したいなど家とともにどのように暮らしていきたいかを具体的にイメージすることで家に対するイメージも具体化し、購入後に「思っていたのと違う!」というような後悔を防ぐことにつながります。思い付いたことはその都度メモして、優先順位を付けておきましょう。
「戸建」「マンション」、「新築」「中古」はメリットデメリットで選ぶ
①戸建住宅のメリットとして挙げられるのは、多方面における自由度の高さです。子育てがしやすく、家のリフォームも自由です。一方で家の中や外壁や屋根の管理、固定資産税などを含めてすべて自分たちで責任を負うことになります。
②分譲マンションは、比較的立地が良い場所に建てられていることが多くアクセスが便利であること、新しいマンションではセキュリティ面で充実していることが多いことなどが魅力です。一方で、毎月管理費や修繕積立金がローン以外に必要となります。
③新築の1番の魅力は、何と言っても新しく、自分たちが最初の住人であり特別感があります。特に注文住宅ではライフスタイルに合わせた家を創ることができるため、子育てや家事、くつろぎの時間を過ごす自分たちらしい家を手に入れることができます。
④中古の1番の魅力は、価格の安さにあると言えます。リノベーション住宅でも手に入りやすい値段になっていることが殆どです。一方で、中古は築年数の分だけ古いため、設備や内装が古く維持やリフォームに予想外の費用がかかる、現在のライフスタイルに合っていない間取りになっている場合などがあります。
住宅購入の正しい流れを理解しよう
家を買うときには、住宅購入と住宅ローンのそれぞれの段取りを同時に進めます。
住宅購入の流れ・手順
①土地や住宅の情報収集:ネットや情報誌でも集めることは可能ですが、不動産屋や工務店の担当者に直接聞く、希望のエリアの現地を歩いて情報を集める方法も非常に有効です。
②候補住宅の見学(複数):気になる土地や住宅を見つけたら住所や管理会社を確認しておきましょう。選定にはしっかり遠慮なく何度でも足を運んだり相談したりしましょう。
③申込・契約
④注文住宅の場合は家作りスタート:図面からの相談が始まります。遠慮なく自分たちの理想の家について伝え、打ち合わせましょう!
⑤注文住宅完成後は最終のチェック
⑦残金の支払いと不動産登記・引き渡し
⑧入居:ライフライン等の契約やカーテンや家電などの引っ越し準備を行います。いよいよ新生活のスタートです!
住宅ローンの流れ・手順
①情報収集:住宅ローンを扱っている企業や種類は様々です。固定金利に変動金利、返済期間や融資額、金利など比較検討して、自分たちにちょうどよい住宅ローンを選びます。
②事前審査:ご自身の年収でいくらくらい借りれるのか金融機関へ打診します。
③申込:実際の金利、プランを選択します。金利が上がることも想定し、無理のない支払金額にしましょう。
④審査:10営業日くらいで審査結果がおります。
⑤金消契約:がん団信や、三大疾病の特約など、最終プランの確認です。
⑥入居と同時にローンの開始:家計をしっかり管理して遅滞なく支払っていきましょう。ライフプランの通り、繰り上げ返済を狙ってライフプランの練り直しやすでに入られている保険内容の見直しなどもしていきましょう。
どこに相談したらいいの?
家作りについて気軽に相談できる工務店・ハウスメーカーなどを訪ねてみましょう。同時に住宅ローンについても無料の相談会が開かれていることもありますし、住宅会社から銀行員さんを紹介してくれますので聞いてみましょう。重要なポイントは、自分の家作りや住宅購入を任せても大丈夫な会社か、という視点を忘れないことです。ちょっとした質問でも誠実に答えてくれたり、いつでも気軽に相談に乗ってくれたり、専門的に熱く答えてくれたり…。住宅購入後も頼れるパートナーとして、信頼関係を築くことができるかどうかを見極める場としてチェックしましょう。
まとめ
住宅購入について自分たちのタイミングが来たら、まずは情報収集とプロへの相談から始めてみましょう。すでに家を建てたご友人がいれば遊びにいってみたり、SNSで好みのタイプの家の外観があればお気に入りに登録してみることから、スムーズに家作りが進むかもしれません。何をしていいのかわからないという人は、まず新聞折り込みチラシやネットを検索して情報をチェックし、自分たちに合う工務店・ハウスメーカーなどをピックアップして実際に訪問してみるとよいでしょう。あたたかくご対応してくれる会社がみつかれば、安心して希望や思いを伝えてみてくださいね。