キッチンやトイレ、浴室など水廻りの設備は家族みんなが毎日必ず使用するところなので、家族みんなが使いやすい間取りを考える必要があります。日常みんなで共有する場所で便利でなければストレスを感じながら生活するようになります。暮らしのストレスを解消するために家族みんなの生活スタイルに合わせてじっくり計画して間取りを決めましょう。今回は、失敗しない間取りをつくるためのヒントを書いてみました。参考にしてみてください。
キッチンのゴミ箱の位置について
キッチンでは、家電製品の場所や食器、大きな冷蔵庫の位置をまず考えて、キッチンの配置を決める場合が多いです。大きな家電製品を配置してゴミ箱スペースを考えていない場合が多いと思います。ゴミ置き場も家事導線により使い勝手のいい配置が必要ですし、家事効率に関わります。また、資源ごみなどゴミ分別をするため複数のゴミ箱スペースのことを考えていると用意したスペースでは狭かったということもあります。家電やゴミ箱の配置も計画的に考えましょう。
・ゴミ箱をシンクの下に配置する方法
生活感の出るゴミ箱も目につきにくくデッドスペースでの活用できるのでキッチンがスッキリとします。料理の時もシンクで食材を切ったりし、すぐ捨てられるのがメリットです。シンクの下にゴミ置き場にするとゴミと水が散らかりこまめに掃除する必要があります。
・キッチン収納のカップボードや棚にダストボックスを組み込み配置する方法
周囲の食器棚と統一感があり、スッキリとしたキッチン空間になります。周囲の食器棚と統一感が出来ゴミ箱が隠され生活感を感じさせない空間になります。蓋もされゴミのにおいも少ないでしょう。汚れてしまったときに簡単に交換できず、一式をリフォームする必要があるため、掃除をしっかりして、ボックス内の汚れをこまめに取り除くことが必要です。
・独立して分別型ダストステーションを設置
ゴミ箱を独立して置くことでゴミ箱の移動ができることがメリットです。新生活がスタートし設置を変更することが容易です。より使いやすい場所へ移動することができるので便利です。キャスター付きのゴミ箱を選択すると移動もしやすく掃除もしやすく清潔な状態を保つことがあります。ゴミが多く出る世帯でも大容量サイズを設置することもできます。独立型は、ゴミ箱を移動できる反面どこにでも設置でき生活感が出ますし、臭いに対しても気を付ける必要があります。キッチンの統一感がなくゴミ箱が目につく場合があるので置き場所に注意する必要があります。ゴミ箱は水洗いがしやすい形状のものがおすすめです。蓋がついているもの、抗菌加工がされていたとしてもまったく洗わず放置していればにおいや汚れの問題は出てきます。ゴミと触れる部分が洗いやすく取り外せるゴミ箱やシンプルで手入れしやすいものを選んで定期的に洗い清潔な状態を保つようにしましょう。
キッチンのコンセントについて
キッチンでは、炊飯器、レンジ、冷蔵庫だけでなくトースターやコーヒーメーカー、ジューサー、ミキサー、食洗器など多くの家電を使います。コンセントが足りなくて後悔することも多いでしょう。たこ足電線にすると電源タップ容量オーバーや差し込み口のほこりなどによって出火する危険性があります。もちろんコンセントに直接差し込んでいるところも誇りが集まりやすくこまめに掃除をしないと出火トラブルへと発展します。コンセントを増やす場合は使用する容量にも注意が必要です。コンセントを増やしてしまうと容量オーバーとなりブレーカーが落ちてしまうことがあります。キッチンで使用する家電は容量が大きいものがたくさんあるため一度に色々な種類の家電製品を使うとブレーカーが落ちてしまいます。アンペア数の見直しも必要です。調理を効率よくするためにはコンセントの位置や高さが最も重要です。安心・安全に使うためには現在使っている調理用家電製品を整理してみましょう。
トイレの位置について
家族や来客に水の音に聞こえて「恥ずかしい」「匂いが気になる」という声があるので、リビングや玄関からも少し視覚を避けて作ることもおすすめです。しかし、家族の生活スタイルによって配置的にとても利用しやすい場合がありますので、よく考える必要があります。
玄関を開けてすぐトイレ:玄関すぐトイレがあると小さなお子様がいらっしゃる家庭ではお出かけ前にトイレを容易に利用できます。子供の友達利用しやすい場所です。しかし、夜のトイレを利用する場合の距離が遠いかもしれません。
キッチン近くにトイレ:キッチン近くは衛生面からできるだけ避けたいところです。しかし、小さな子供さんがいらっしゃるご家庭は家事をしながら見守ることができます。
家族を中心としたトイレの配置が理想です。高齢者になると足腰が弱くなり転倒のリスクもあります。歩く距離や段差がある場合は危険ですので距離の短く利用しやすいところが理想ですね。お子さんの成長と共に生活スタイルの変化を考慮しながら、計画するのが得策です。
浴室の窓について
浴室の窓を大きくする人もあります。「外からシルエットが見える」「ペアガラスでも冬は寒い」「防犯面が心配」などあります。浴室の窓は、換気や採光に役立ちます。浴室の窓の目隠し対策の場合は、可動式ルーバーがおすすめ。ブラインドのように角度を調整できるため、入浴中は閉めて外からの視線を遮断することができます。昼間はルーバーを開き風通し確保することができます。また、窓の外に固定式格子を設置すると目隠し効果もあります。窓のサイズを小さくする方法も人気です。お風呂の窓ので浴室の暖かさが逃げる原因は窓の大きさに比例します。大きな窓なら浴室を冷やしやすく、防犯面でも安心できます。水廻りの間取りの選択を成功させるために、窓のタイプもしっかりと考えておきましょう。
リビングの家具の位置について
家族みんなが集まるリビングは、みんなが過ごしやすい環境を作るべきです。家具を置く場所がなくなってしまった、テレビを置く場所などに朝日が直接当たりまぶしくて見えにくいなどがあります。テレビやソファ、ダイニングテーブルなど、現在持っている家具の採寸をしてから間取り打ち合わせするのもいいでしょう。家具の置く場所をイメージしながら打ち合わせをすすめましょう。
リビング階段や吹き抜け:リビング階段や吹き抜けは、寒いや光熱費がかかるイメージが多数あります。高い気密性や家の室内の温度差が少なくなる工夫が必要です。
寝室について
寝室は、道路面していると車の音で眠れないや東側や南側の窓はまぶしく眠れないという声があります。落ち着いて寝られる空間になるよう、日当たりや部屋の位置を工夫しましょう。隣にトイレやお風呂を配置しないこと、家族の誰かが使用していると水の音や生活音でぐっすり眠ることができないことがあります。寝室と他の部屋の間に空間をつくることで他の部屋の生活音を聞こえないようにする工夫もあります。クローゼットやウォーキングインクローゼットなどを部屋と部屋の間に挟むと生活音も最小限にできます。寝具の配置や家具の配置をしっかりと考えてより快適な寝室をつくりましょう。
納戸について
収納スペースを増やす納戸は、リビングから遠くて不便や暗くて物が探しにくいこと、奥行きのある納戸は、物が奥に入り取り出しできないなどあります。実際に利用することをイメージして納戸の大きさを考えましょう。
間取りを考える場合は家族の成長に合わせてリビングや生活導線を意識して、間取りを考えていく必要があります。また、子供が巣立ち老後の生活のこともなど生活スタイルの変化も考慮ながら、ストレスなく過ごせる生活しやすい間取りを考えてみてください。注文住宅は、自由に間取りを考えて配置することができますが、子供の成長と共に生活スタイルの変化で不便に感じる面があります。また、専門スタッフがリビングや生活導線を意識した間取りの考え方についてご相談します。是非、ご連絡ください。