造作家具は家に造り付けで作る家具で、スペースに合わせて無駄なく家具を配置するため使いやすさもインテリアコーディネートもあなただけのオリジナル家具を作るにはピッタリです。あなたの好みのサイズやデザイン、大きさ、高さ、色まで隅々渡りこだわることができます。既製品では、現物品を実際見ることができますが、造作家具は出来上がりのイメージが想像できないことがあります。ここでは、造作家具のメリットとデメリットについて考えてみました。参考にしてください。
造作家具とは?
造作家具は、建物と一体となったオーダーメイド家具や造り付け家具ともよばれています。
設計から素材選択まで全てを一つずつ厳選し、世界にたった一つのオリジナル家具をつくることができます。家の形やライフスタイルに合わせて作るため、間取りタイプに合わせて、ぴったりに作られる家具です。リビング収納や本棚、ニッチ、使用時に使うテーブル、ロフトベッドなどが人気です。
造作家具のメリット
○家族のライフスタイルに合わせてサイズ調整ができる
キッチンの収納やカウンター、リビングの飾り棚、キッチン横の机などオリジナル家具をつくることができます。サイズ、色、素材などこだわって部屋の空間に合わせて調節できます。
○空間を有効に利用できる
オーダー家具で収納を天井の高さまで設計すると、室内がより広く見えて、収納量も多くなります。造作家具なら隙間を作らず有効活用できます。
○素材やデザインを選択できる
お気に入りのマイホームに既製品の家具では納得できない方は、オーダー家具または、造作家具に選ぶと希望のものが実現できます。材質もデザインも理想のカタチを実現できます。
○室内を全て統一したコーディネートしたいときに適切
部屋全体をコーディネートすることによりすっきりと見えることができます。家にフィットするサイズの家具ならコーナー部分もすっきりと洗練された空間が演出できます。収納したいものに合わせて作られた箇所にモノがぴったりと収納できるとお部屋が片付きます。
○耐震性がある
住宅本体に一体型で取り付けているため、家具の転倒などの心配はありません。住宅の壁や天井に固定されているものがほとんどですので一般の家具に比べて、地震などで転倒する危険性が少なくなります。食器棚や本棚などは、重量あるものは、造作家具の方が安全かもしれません。寝室の収納やウォークインクローゼットなどの棚を増やしたいとき造作家具は家族みんなのわがままを実現できるためおすすめです。
○小さい子供やペットと暮らす家に最適。
小さいお子様やペットがいる家庭には造作家具を工夫次第でとても便利です。ペットや小さいお子様が不注意で当たると危険な家具の角を丸くすることもできるため、家の中で危険な凹凸をなくすこともできます。
○造作家具の場合、お店へ出向いて検討する時間を節約できる
造作家具の場合は、間取りの打ち合わせての時に、一緒に打ち合わせたできるため、お店に出向く手間が省け、時間を短縮ができます。しかし、既製品はみんなが使い勝手がいいように製作されているため参考になる部分が多いですので、実際にいろいろなお店を回って細かなところまで確認した方がいいでしょう。
造作家具のデメリット
○家具の移動ができない
家を建てるときに計画し、造作家具の設置を決めるため、天井や壁に固定されているものがほとんどですので、家具の設置場所を変更することはできません。造作家具を移動させなくても、棚板の幅や大きさ、高さを変更できるように設計し、家族の生活形態に合わせて変更できるように設計するのもひとつのアイディアです。建物サイズや収納するものによってサイズが変更できるといいですね。
○部屋の模様替えが難しい
家具の移動ができないことは、部屋の模様替えをすることができません。そのようなときは造作家具の扉をオープンにし見せる収納計画をし、扉をデコレーションしコーディネートしてお部屋の雰囲気を変更し楽しみましょう。
○家具が汚れたりキズができても簡単に変えることができない。
造り付けの家具のため、汚れたりキズができても、すぐ取り替えることができません。造作家具を選択するときに飽きのこないものではないか?経年変化を楽しめる素材を設置すると楽しいライフスタイルが実現するでしょう。
○造作家具は、値段が高い
造作家具は、オーダーの希望通りの仕上げるため満足度は高いですが、既製品の家具に比べて値段が高いです。一般の家具と上手に組み合わせてコーディネートするのも楽しいと思います。また、シンプルな構造であれば製作コストも低く抑えることもできますし、壊れたときに修理をすることができます。
造作家具の利用目的
家具を購入するのも同じですが、家具を誰が使うか何を収納するかによって用途や目的をよく考えて造作家具を製作する必要があります。暮らしや収納するものを明確にしてから、設計士と相談するとよいでしょう。色や素材の統一感を持たせてまとまりのある室内空間に仕上げることも大切ですね。インテリアも含めて統一感を仕上げることも大切です。陰に固定する造作家具は、耐震面での安心感を与えることと、掃除の負担を軽減することもあります。いろいろと設計士や営業に相談してみてください。